心の変化を感じるとき
看護の仕事をする際の一番の課題は、何を隠そう人間関係だと答える看護師は多いことでしょう。職場の人間関係が悪いことで、仕事をするにしても十分な連携を取れない可能性が出てきてしまうと思うのです。自分が苦手な人とはあまり口を利きたくないという理由で、その人とのコミュニケーション不足が発生してしまい、結果として重大なミスを引き起こしてしまうことが考えられるのです。同僚との意思疎通が無いことで、仕事上において独断で判断してしまうことが考えられていき、自分本位の仕事をしていくことで、「あいつ、また自分の判断で決めやがった。分からないことを訊くことができない奴なんて辞めてしまえばいいんだ」という同僚からの批判の声が募っていき、同僚から非難されている看護師は、職場で四面楚歌に遭うことが無きにしも非ずなのです。
看護師は、ある患者に対して看護をしているうちに、その患者に対して恋心が芽生えることが考えられます。その看護師は、「この患者に恋をしてしまったわ。患者に対してこんな気持ちを抱くなんて、一人の看護師として恥ずかしいわ」と自分の気持ちに目を背けたくなるような心境になっていくかもしれません。一方で、看護師が特定の患者と特別な関係になりたいという願望を抱くようになることが考えられます。ともすれば、その患者と交際に発展できればいいのに、という希望を持つようになり、看護師である以前に、心のある一人の人間として意識していくことがうかがえてくるのです。